在大阪・神戸インド総領事の企画展訪問について

在大阪・神戸インド総領事の企画展「西田天香と杉本哲郎―長浜ゆかりの偉大な思想家と芸術家―」訪問について

2022年12月2日(金)、在大阪・神戸インド総領事館ニキレーシュ・ギリ総領事が、長浜市長浜城歴史博物館と長浜市曳山博物館で2022年12月11日まで開催中の企画展「西田天香と杉本哲郎―長浜ゆかりの偉大な思想家と芸術家―」を訪問されました。

訪問の目的

杉本哲郎(1899-1985)は、長浜出身の杉本善郎を父にもつ日本画家です。インド・アジャンター石窟寺院やスリランカ・シーギリア壁画模写を行い、日本やインドにて高く評価されました。このことがきっかけとなり、昭和26年(1951年)にはインド国立大学の客員教授に就任、また、インド初代首相・ネルー(1889-1964)に《平和》という作品を描き進呈しています。杉本哲郎とネルー首相の交流は10年以上に及び、ネルー首相は、大切にしていた仏舎利を哲郎に送っています。

《平和》をネルー首相に寄贈する杉本哲郎

このように、杉本哲郎はインドと深い繋がりがあり、本展には、哲郎が行ったアジャンター石窟寺院壁画《パドマパニー(伝蓮華種菩薩)》の模写を展示しています。また、長浜名誉市民第1号である西田天香が開いた一燈園に寄贈された、インド独立の父・ガンディーが所蔵していたチャルカ(携帯用の糸紡ぎ)といったインドゆかりの資料も展示しています。

こうした資料を通じ、杉本哲郎とインドとの交流の証を再評価し、今後も杉本哲郎とインドが結んだ絆を将来に向けて発展させることを目的とし、インド総領事にご訪問いただくことになりました。

来訪者のご紹介

在大阪・神戸インド総領事館 総領事 ニキレーシュ・ギリ氏

略歴等
1978年インド オリッサ州生まれ
2004~2006年エジプトに赴任
2006~2009年マスカット(オマーン)のインド大使館に、二等書記官(政治・経済・情報担当)として赴任。その後 2 年間、ニューデリーの本省にて課長補佐・課長としてインドの対ロシア外交を担当
2011~2015年初めはジャカルタ(インドネシア)のインド大使館で、その後同地のASEAN インド政府代表部で一等書記官/参事官として勤務。
2015~2018年インドの駐マレーシア副高等弁務官として勤務。
2018年ニューデリーの本省にてインド太平洋局課長に任命。同年 12 月、西アジア・北アフリカ局局長に就任し、在大阪・神戸インド総領事に任命されるまで勤務。

来訪時の様子

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